国連のパン・ギムン事務総長は22日、就任後初めてイラクを電撃訪問しました。記者会見中には、今のイラクの現状を物語るこんな一幕がありました。
爆発音に驚き、身をかがめるパン事務総長。マリキ首相との共同記者会見の最中、会場のイラクの首相府近くにロケット弾が着弾したのです。ロケット弾は首相府からおよそ50メートルの地点に着弾したということですが、2人にけがはありませんでした。
パン事務総長とマリキ首相は武装勢力の掃討作戦などの治安問題や宗派対立の問題などについて協議したとみられていますが、会見中のロケット弾着弾は、イラクの治安情勢の不安定さをまざまざと事務総長にみせつける形となりました。(23日01:53)