東京福祉大学の元総長が、女性職員らにわいせつ行為を繰り返した事件の控訴審で、東京高裁は1審を破棄し、懲役2年の実刑判決を言い渡しました。
東京福祉大学の創始者で、元総長の中島恒雄被告(61)は、部下の女性職員ら5人に対し、無理矢理キスをしたり胸を触るなどした強制わいせつの罪に問われています。
1審では懲役2年10か月の判決を受けた中島被告。30日の判決で東京高裁は、「1審判決の後に被害者3人にそれぞれ解決金(200万円、600万円、800万円)を支払い示談が成立しているとはいえ、誠に卑劣な犯行で社会に与えた影響も大きく、若干、刑期を短くするだけにとどめる」として1審より10か月短い懲役2年の実刑判決を言い渡しました。
中島被告は、裁判所に姿を見せませんでした。(31日01:40)