火除け、厄除けの祭りとして知られる「鬼すべ神事」が、福岡県の太宰府天満宮で行われました。
大宰府天満宮の「鬼すべ神事」は、境内の鬼すべ堂に住む鬼を煙でいぶして退治し厄払いをする神事で、年の初めの福を招く祭りとして知られています。
祭りでは、まず「燻手(すべて)」と呼ばれる氏子たちが鬼すべ堂前に積まれた松葉やわらに火をつけ、煙を大うちわで堂内に送り込みます。
鬼は室内に煙がこもらないように戸板を壊し抵抗しますが、我慢できない鬼が逃げ出したところで神職が煎り豆を投げ、退治しました。
この鬼すべ神事は、1000年以上も前に始まったとされ、毎年1月7日の夜に行われています。今年は、およそ2万人の参拝客が詰めかけ、1年間の幸せを願いました。(08日03:31)