薬害C型肝炎訴訟の原告側が、国が示した新たな和解案を拒否したことを受け、福田総理は「高裁の判断があれば柔軟に対応する」と、更なる修正も含めて検討する考えを示しました。一方、政府案については、与党内でも評価が分かれています。
「私どもはすべて終わったというふうに思っていない。高裁のご判断ということであれば、柔軟に対応していきたい」(福田首相)
20日夜、福田総理は、薬害肝炎の被害者に対し、「本当に申し訳ない、心からお詫びしたい」と述べました。
そのうえで、このように語り、和解協議を進めている大阪高裁が新たな和解案を示した場合、更なる修正も含めて検討する考えを示しました。
「原告団の気持ち、心情というものに、必ずしも政府からあった案は十分でない」(公明党北側一雄幹事長)
ところで、公明党の北側幹事長は、国の提案を「一応、評価していいのではないか」と述べながらも、原告側の要望に全面的に沿えなかった点を「残念」と表現しました。
公明党内からは、「これでは支持率は立て直せない」と、政権へのダメージは避けられないとの見方も出ており、この問題をめぐり、与党内でも温度差が生じています。(20日23:16)