中東和平を推進するため、イスラエル、パレスチナを訪問し、両首脳との会談を終えたブッシュ大統領は、改めて任期中の和平合意の達成に強くこだわる姿勢を見せました。
「恒久的な平和を実現するためには（パレスチナ自治政府の）アッバス議長と（イスラエルの）オルメルト首相は難しい決断を下さなければいけない。私がホワイトハウスを去るまでに平和合意が署名されると、私は信じている」（ブッシュ大統領）
ブッシュ大統領は１０日、パレスチナ自治政府のアッバス議長との会談後、強い口調でこう述べました。
オルメルト首相、アッバス議長ともに政治的な求心力が弱まり、和平達成への悲観的な見方が広がっている中でのこの強気の姿勢は何なのか。地元紙は、「ブッシュ大統領は焦っているようだ」と、今回、大統領に面会した関係者の証言を掲載。「もしイスラエルとパレスチナの交渉が思い通りに進展しなければ、大統領は交渉への関与を投げ出すだろう」と、中東外交での汚名挽回にこだわる大統領への不信感を紹介しています。
終わってみれば、入植地、パレスチナ分裂、避けて通れない難題でなんら具体的なリーダーシップを示さなかったブッシュ大統領。双方の市民からは政治ショーに過ぎないとのさめた声しか聞こえてきません。（11日04:57）
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