元厚生事務次官宅の連続殺傷事件で、殺人などの疑いで逮捕された小泉毅容疑者が、2件目の襲撃の際、宅配便業者を装うため持っていた段ボール箱の中に、着替えの作業着を入れていたことがわかりました。 4日に浦和警察署に身柄を移送された小泉容疑者ですが、移送されたときと同様に表情を変えることはなく、淡々と朝から調べに応じているということです。 捜査本部のこれまでの調べで、小泉容疑者は先月18日、東京・中野区で吉原靖子さんを襲撃した際、宅配便を装うため段ボール箱を持っていたことがわかっています。その後の調べで、小泉容疑者が、この段ボール箱の中に着替えの作業着を入れていたことが新たにわかりました。 段ボール箱には凶器の包丁も隠していましたが、捜査本部は返り血などを浴びた際に着替えるため、事前に作業着を用意したものとみています。 また、小泉容疑者の自宅から押収されたパソコンの中に、歴代厚生事務次官の名前を記したファイルが残っていたことも新たにわかりました。捜査本部は、このファイルがいつごろ作成されたものなのか、犯行の具体的な計画を立てた時期の解明につながるとみて、解析を急いでいます。 小泉容疑者の本格的な取り調べは5日から始まります。捜査本部は「殺されたペットのかたき」と供述する事件の動機の本格解明を進めることになります。(05日11:30)