3年前、刑務所から出所した直後に強盗殺人などを繰り返した男に対し、東京高裁は、1審の無期懲役判決を取り消し、死刑判決を言い渡しました。
無職の熊谷徳久被告(66)は、3年前、横浜市で中華料理店の店主をけん銃で射殺して現金を奪ったほか、東京の地下鉄・渋谷駅でけん銃で駅員に重傷を負わせた事件で、強盗殺人など6つの罪に問われています。
25日の判決で東京高裁は、熊谷被告が強盗傷害などの罪で過去に10回服役し、出所した直後に今回の事件を起こしたことを重視して、「度重なる矯正教育にもかかわらず、反社会的な犯罪傾向は一段と悪化の度合いを深めている」と指摘。「死刑をもって臨むほかない」として、無期懲役だった1審判決を取り消し、死刑判決を言い渡しました。(25日14:19)