大手食品会社・伊藤ハムの工場で井戸水からシアン化物が検出された問題です。伊藤ハムが自主回収を発表した商品のほかにも、日本生協連などが自社ブランドとして販売していた商品に、問題の井戸水が使われていたことがわかりました。回収の対象は、これまでの2倍の26品目に達しています。
工場の井戸水から基準値を超える「シアン化物」が検出された問題で、伊藤ハムは25日、この井戸水を使っていた13品目、およそ267万パックを自主回収すると発表しました。
ところが、さらにこれ以外にも、スーパーなどが伊藤ハムに委託して作るいわゆる「自社ブランド」の商品で、同じ井戸水が使われていたことがわかりました。
伊藤ハムによりますと、新たに判明したのは、「日本生協連」など10の企業グループの商品です。あわせて13品目、64万パックに相当し、25日の発表時と比べ、回収の対象となる商品は合計で2倍の26品目、331万パックに達したことになります。
25日の時点で発表しなかったことについて、伊藤ハムでは、「自社ブランドを委託している会社などとの連絡に時間がかかった」としています。
「今まで中国の話だとばかり思っていたが、今度は国内まで出てきた。日本のものも信用できないのかな」(買い物客は)
伊藤ハムは、「検出された値は小さく、人体への影響はない」としていますが、回収の影響はさらに広がりそうです。(26日21:19)