東京で脳内出血を起こした妊婦が複数の病院に受け入れを断られ意識不明となった問題で、妊婦の主治医が記者会見し、最初に受け入れを断った大学病院の対応を「理解できない」と批判しました。
この問題は今年9月、東京・調布市の産婦人科病院で出産のため入院中、脳内出血を起こした32歳の妊婦が、都内の6つの病院に受け入れを拒否され意識不明となったものです。
最初に受け入れを拒否した三鷹市の杏林大学病院は、「患者の容体について緊急性が伝わってこなかった」と説明しましたが、受け入れを要請した産婦人科病院は会見で、「緊急性は伝わっていたはずだ」と反論しました。
「切迫性は伝わっているけど動けなかったのではと思います。(伝わっていないという杏林の主張は)僕には理解できない」(搬送を要請した飯野病院)
この問題をめぐっては、厚生労働省が事実関係の調査に乗り出していて、東京都も関係者から事情を聴いています。(05日23:56)