北朝鮮のミサイル問題で、アメリカの専門家はJNNの取材に対し、ロケットの先端部分の形などから、「人工衛星」を搭載しているという見方を示しました。 「ミサイルの3段目は人工衛星を搭載して卵のような形状をしている。中は見えないが人工衛星を搭載していなければ、あのようなデザインにはしていないだろう」(ミサイル分析の専門家、チャールズ・ビック氏) ミサイル分析の専門家、チャールズ・ビック氏は、北朝鮮の発射台に設置されたミサイルの特徴から、先端部分には「人工衛星」が搭載されていると分析しています。 こちらは、ビック氏がこれまでの分析に基づいて描いた北朝鮮のミサイルのイラストです。この中には、今回焦点となっている先端部分の詳細も描かれています。 軍事用のミサイルの場合、先端部分は、通常、尖って見えますが、今回は「衛星」を搭載しているため、ミサイルの3段目全体が丸みを帯びているということです。 さらにビック氏は、北朝鮮が打ち上げ直前の今週、地上の管制施設と搭載中の衛星を電波で結ぶ送受信テストを行っている可能性があると指摘します。 「日米韓政府は、洋上に派遣した艦で(発射に関する)情報を集めている」(ミサイル分析の専門家、チャールズ・ビック氏) 発射台の周辺施設はここ数年で大きく変化し、その特徴がイランの施設と似ていることから、ビック氏は、ミサイル開発に絡む北朝鮮とイランの密接な関係が続いているとみています。(01日10:44)