イタリア中部を襲った地震の死者は、270人に達しました。イタリアでは、耐震基準を見直すべきという声もあがり始めています。 最大の被災地・ラクイラなどでは、地震から3日目となる8日も、家を失った2万8000人の住民が避難生活を続けています。 この地震の死者はこれまでに270人に達していて、4人の不明者がいる大学の学生寮ではいったん捜索を打ち切って、残った建物を取り壊す作業に切り替えるなど、救出活動はこれまで以上に難航しています。 イタリアで建物の耐震基準を定めた法律が制定されたのは1974年で、その後、改定されていません。多くの建物が倒壊した今回の地震を受け、法律を改正して耐震基準を見直すべきという声もあがり始めています。 一方、イタリアのベルルスコーニ首相は10日に国民葬を行うことを決め、この日イタリアでは国中が地震の犠牲者の喪に服します。(09日04:33)