福田内閣になって初めての予算編成となる来年度予算の原案が、20日朝の閣議で提出されました。社会保障費などが伸び、一般会計の総額は2年連続で増加しています。
財務省が閣議で提出した来年度予算の原案によりますと、一般会計の総額が今年度の当初予算より1500億円多い83兆600億円となり、2年連続で増加しました。
このうち、政策の実行に充てる一般歳出は、公共事業費が3.1%減りますが、医療や年金などの社会保障費が3.0%増える他、教職員を増員することから文教及び科学振興費も0.3%増えるため、47兆2800億円と3100億円増加します。
また、新たな借金をしない前提でその年の歳入で歳出をまかなう基礎的財政収支の赤字額も、5兆1800億円となり、5年ぶりに悪化しました。政府は財政の健全化を進めていますが、参議院選挙で敗北した影響で、地方などの要望に応え歳出の削減が小幅に留まったため、財政再建が後退した形です。(20日10:34)