フィリピンでのエビの養殖事業を名目に、全国の５万人から６５０億円が集められたとされる巨額詐欺事件で、警視庁は、組織的に詐欺を行った疑いで、東京の投資会社の会長ら１８人の逮捕状を取りました。
組織犯罪処罰法違反の組織的詐欺などの疑いで逮捕状が出ているのは、東京の投資会社「ワールドオーシャンファーム」の黒岩勇会長（５９）や幹部ら合わせて１８人です。
調べによりますと、黒岩会長らはフィリピンでのエビ養殖事業の名目で出資を募り、去年、会員らから合わせておよそ１億２０００万円を組織的にだまし取った疑いなどが持たれています。
「ワールド社」は、「元本が２倍になる」などと高い配当をうたって金を集めていましたが、「エビの養殖場が台風に直撃され、被害を受けた」として、配当をストップしていました。
これまでに全国の５万人からおよそ６５０億円を集めたとみられていますが、黒岩会長は、アメリカに４８億円を送金していたほか、家族の自宅や先祖の墓の下などからも現金数億円が押収されています。
黒岩会長は、任意の調べに対し「金がどこに行ったのかは知らない」と話しているということで、警視庁は資金の流れなどを追及する方針です。（02日05:35）
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