千葉県で19歳の少年が軽トラックを運転し、道路を歩いていた男性をはね死亡させました。少年は「誰でもいいからひき殺したかった」と供述しているということです。
一日の仕事を終え、いつも通り帰宅の途についた銀行員の男性。その命は、突然失われました。
事件が起きたのは、千葉県の香取市。10日午後7時50分頃。銀行員の沢田智章さん(24)が駅に向かい歩いていた所、突然、後ろから来た軽トラックにはねられました。沢田さんは病院に運ばれましたが、死亡しました。
「(事故直後は)足はぐちゃぐちゃだった。一所懸命、『沢田くん大丈夫』って言ったんだけど、何の反応もなかった」(沢田さんを知る飲食店店主)
「まずバーンって音がして、それで振り向いたら沢田さんのバッグがタイヤのように転がってきました。(Q.車を止める気配は?)全然ないですよ」(男性)
沢田さんをはねたのは、19歳の少年。事件の数分後、現場からおよそ1キロ離れた交番に出頭し、殺人未遂の疑いで逮捕されました。少年は制限速度をオーバーし、60キロ近いスピードで沢田さんをはね飛ばしていました。
「髪型はぼうずだったかな。異様な雰囲気だよね、やっぱりね。ちょっとやっぱり・・・すごい殺気を感じた」(実況見分時の少年の様子を語る男性)
父親の建設会社で働いていたという少年、調べに対し「父親に仕事で怒られ、いらいらした」「誰でもいいからひき殺そうと思った」と供述したということです。
「指導が厳しくてですね。お父さんは一生懸命(仕事を)覚えてもらおうと厳しくしていたと思うんですけどね」(少年を知る人)
おととし千葉銀行に入り、営業を担当していたという沢田さん。
「お客さまからも同僚職員からもかわいがられている職員ですので、非常に残念です」(千葉銀行小見川支店)
一方、沢田さんの自宅は突然の出来事に悲しみに包まれていました。
「誰でもよくてやっちゃったんですよね。犯人が憎たらしいです」(沢田さんの親族)
少年は、なぜ無差別の凶行に及んだのか。警察は容疑を殺人に切り替え、詳しい動機を調べる方針です。(11日16:42)