アメリカのブッシュ大統領とロシアのプーチン大統領が6日、ロシア南部のソチで会談しましたが、東ヨーロッパへのミサイル防衛システムの配備について合意には至りませんでした。
「正しくご理解いただきたいのは、アメリカの(ミサイル防衛システム)計画には依然反対だということです」(ロシアプーチン大統領)
会談終了後の会見でプーチン大統領はこのように述べ、アメリカとNATOが進めるポーランドとチェコへのミサイル防衛システムの配備問題について合意しなかったことを明らかにしました。
また、ブッシュ大統領が後押しするウクライナなどのNATO加盟についても、「古い論理であり、NATOとロシアの協力を進めた方が良い」と懸念を示しました。
5月に退任するプーチン大統領と来年1月に任期を終えるブッシュ大統領にとって、今回は最後の首脳会談となることから、両首脳は、これまでの外交的成果と安全保障やテロ対策などの分野で今後協力する方向性をまとめた「戦略的枠組み宣言」も発表し、米ロ間の融和を演出した形となりました。(06日22:41)