テロや戦闘が続いているイラクでは、最近になってようやく治安に改善の兆しも出てきたといわれます。束の間の平穏な一時を動物園で過ごす市民の映像です。
イスラム教の祝日にあたる22日、イラクの首都・バグダッドにある動物園には、家族連れや若者など大勢の市民が集まりました。2003年のアメリカ軍侵攻以来、戦闘やテロの恐怖に悩まされ続けて来たイラクでも、最近になってようやく治安改善の兆しも出て来たと言われています。
ロイター通信が入手したイラク政府の統計によれば、テロなどによって1カ月の間に殺害された一般市民の数が、先月は2006年2月以来、最も少なかったということです。少なくなったとはいえ、その数は1カ月で実に538人。危険な状況は依然として続いています。
この日、休日を動物園で過ごしたバグダッド市民にとって、平穏な時間はまだまだ束の間の一時に過ぎないのかもしれません。(23日07:04)