イラク北部のキルクークで16日、トラックなどを使った爆弾テロ事件などが相次ぎ、少なくとも85人が死亡し、180人以上が負傷しました。
イラク北部キルクークで16日昼、タラバニ大統領が所属する政党「クルド愛国同盟」の事務所近くで、トラックを使った自爆テロがありました。
ロイター通信などによりますと、この爆発で、近くを通りかかったバスの乗客など少なくとも85人が死亡し、180人以上が負傷しました。
その数分後、この現場からおよそ700メートル離れたクルド人が多く訪れる市場で、車に仕掛けられた爆弾が爆発し、2人が負傷しました。
さらに数時間後、パトロール中の警察官の近くで別の車爆弾が爆発し、警察官1人が死亡、4人が負傷しました。
キルクークでは、クルド人自治区への編入の是非を問う住民投票が今年中に行われる事になっていて、編入に賛成するクルド人と反対するアラブ人らの間で緊張が高まっています。(17日00:59)