イラクの首都バグダッドで18日、イスラム教シーア派住民が多く住む地域で爆弾テロが相次ぎ、少なくとも190人が死亡、250人以上が負傷しました。
ロイター通信によりますと、バグダッド中心部にある市場の近くで18日、車に仕掛けられた爆弾が爆発し、少なくとも140人が死亡、155人が負傷しました。1件の爆弾テロでの犠牲者数としては、イラク戦争開戦以来、最悪となりました。
また、バグダッド北東部のサドルシティーで、警察の検問所を狙った自爆テロにより35人が死亡するなど、市内で3件の爆弾テロがあり、4件あわせて、これまでに少なくとも190人が死亡、250人以上が負傷しました。
現場はいずれもイスラム教シーア派住民が多く住む地域で、対立するスンニ派武装勢力による連続テロの可能性が高いと見られています。駐留アメリカ軍は、今年2月から大規模な軍事作戦を始めていますが、治安改善の兆しはいっこうに見えません。(19日08:34)