<応用問題>
例題11
A :味付け(ア) どう (甲:します/なります)か。
B :味は ( a )に (乙:して/なって) ください。年を とると、( b ) 味の 方(イ)( A )(丙:する/なる)んです。 それに 塩分や 糖分(ウ) 多いの(エ)、あまり 体にも( B )ですから。
(1) (ア)~(エ)に助詞(かな一字)を入れてください。
(2) 甲~丙は正しい方を選んでください。
(3)(a)(b)の中に入る適当なものはどれですか。
a. 薄い
b. 薄く
c. 薄さ
d. 薄め 6Q DfXbz
e. 薄くて
(4)(A)(B)の中に入る適当なものはどれですか。
a. よい
b. いく jSL1Im
c. よく
d. いくない
e. よくない
解答
1、ア=は イ=が ウ=が エ=は
2、甲=します 乙=して 丙=なる
3、a=d b=a
4、A=c B=e
「薄さ」と「薄め」
「薄さ」は「1センチの薄さに切る」のように、相対的な程度を表していて、その度合いを表します。「薄さ」という場合、話者にとっては何らかの判断基準が存在します。
「薄め」は「少し薄い程度や状態」を表す名詞ですから、「薄めに切る」は「少し薄く切る」とほぼ同義語です。
ですから、「どのくらい~ですか」と数量や程度を問題にする文では「ーめ」が使えません。この意味の違いは、問題13の「大きさー大きめ」など、全ての「ーさ」と「ーめ」に共通して言えることです。
なお、この問題で気をつけるのは「薄い+N」「薄めの+N」のように、名詞と結びつく形が違うことです。
味が薄い ー 味が薄めだ
味を薄くするー 味を薄めにする
薄い味 ー 薄目の味
なお、「ーめ」は形状形容詞<イ形容詞>につきますが、代表的なものを取り上げると「熱め・厚め・多め・少なめ・固め・辛め・甘め・早め・強め・弱め・低め・高め・長め・短め…」などです。
例題12
A :大根は どの くらいの ( A )に 切れば いいですか。
B :少し ( B )に 切って ください。
A :これで いいですか。
B :そうですね。もっと ( C )切った 方が いいでしょう。
(1)(A)~(C)の中に入る適当なものはどれですか。
a. 大きい
b. 大きく
c. 大きさ
d. 大きめ
e. 大きくて
(2) 下線部の「どのくらい」の使い方が間違っているのはどれですか。
a. 「今日は どのくらいに 帰りますか」
「6時ぐらいに 帰ります」
b. 「京都まで どのくらい かかりますか」
「2万円ぐらい かかります」
c. 「どのくらい 日本語を 勉強しましたか」
「一年ぐらい 勉強しました」
d. 「どのくらいの 大きさですか」
「メロンぐらいの 大きさです」
e. 「どのくらいの 高さですか」
「2000メートルぐらいの 高さです」
(3) 下線部の「もっと」の使い方が間違っているのはどれですか。
a. 風だけでなく、もっと 雨も 降り出した。
b. お金より もっと 大切な ものは 健康だ。
c. もっと 努力しなさい。
d. もっと 右に 寄せて ください。
e. もっと ゆっくり 歩いて ください。
解答
1、A=c B=d C=b
2、a
3、a
「~くらい」の読み方
「くらい」はおよその基準を表す助詞で、「この・その・あの・どの」につくときは「くらい」、それ以外の語につくときは「ぐらい」と読むのが普通です。 「くらい」は日時にも数量にも程度にも使えますが、「どのくらい」は「どの程度」の意味なので、日時を問題とするときに「どのくらい」は使いません。
日時を問題とする場合は、「<何時・何曜日・何月・いつ>ぐらい」を使います。この場合、「ーごろ」を使って表すことができますし、・のような場合は「何時ごろ帰りますか」が一番自然でしょう。
「もっと」と「更に」
「もっと」は程度が「今まで以上に~」、あるいは同類のものを比較して「それ以上に~」という意味を表しますが、どちらの場合も同類のことの程度を対比します。・の例でも「大切なもの」に含まれる「お金」と「健康」を対比・比較しています。
ですから、・のように異なることを付け加えるときには使えません。この場合は「更に」を使います。
「更に」は程度が一段上の段階に進行することを表す副詞で、・~・の場合にも使えますが、「更に」少し改まったフォーマルな会話や文章語として使われます。
例題13
A :毎日 ( A ) 日(甲:は/が) 続きますねえ。
B :ええ、ほんとうに。昨夜(乙:は/が) ( B )、なかなか 寝られませんでしたよ。
A :まだ この ( C )(丙:は/が) 続きそうですね。
B :ええ、天気予報では もっと ( D )なるそうですよ。
(1) 甲~丙は正しい方を選んでください。
(2)(A)~(D)の中に入る適当なものはどれですか。
a. 暑い
b. 暑く
c. 暑さ
d. 暑くて
e. 暑め
(3) 下線部の「ほんとう」の使い方が間違っているのはどれですか。
a. ほんとうに 困った 男だ。
b. これは ほんとうに あった ことです。
c. ほんとうは 僕は 行きたくないんです。
d. 退院したが、 体調は まだまだ ほんとうではない。
e. ほんとうに 食べて みないと、 おいしいか どうかは わからない。
(4) 下線部の「なかなか」の使い方が間違っているのはどれですか。
a. この 餃子、なかなか おいしいですね。
b. 来るのが なかなか 遅いですね。
c. なかなかの 美人だね。
d. バスが なかなか 来ません。
e. 病気が なかなか 治らない。
解答
1、甲=が 乙=は 丙=が
2、A=a B=d C=c D=b
3、e
4、b
「ほんとう」と「実際」
「ほんとう」は名詞・形容動詞の二つの使い方がありますが、「偽りがなく事実・真実である」ことを表します。また、「ほんとうに」の形で副詞となり、「心から~」という意味を表します。
注意すべきなのは、それ以外にも、・のように本来の健全な状態を表したり、「彼が謝るのがほんとうだ」のように本来しなければならない当然なことを表すことでしょう。
類義語に「実際(に)」があって、・~・のように、どちらも使える場合があります。しかし、・のように本来の姿・状態や当然を表すときは「実際(に)」が使えません。反対に・のように「現実に行う」という意味の場合は「ほんとう(に)」が使えません。
「なかなか」の使い方
「なかなか」はその実現に困難を伴う時に使う副詞で、肯定と結びつくと、・・のように「<かなり・相当>程度が高い」ことを表します。ほぼ「とても」と同じ意味です。
しかし、「とても」と違うのは、そうなることが通常は困難か、あまり例がない事態に対する感嘆<多くはプラス評価>を表しますから、「遅い・悪い・狭い・簡単だ・馬鹿だ…」のようなありふれた事態<多くはマイナス評価>の形容詞とは結びつきません。ですから、・は不自然となります。
また、「なかなか~ない」の形で否定形と結びつくと、・・のように実現に困難で「容易には~ない」という意味を表します。この場合、後に続くのは動詞の否定形です。
例題14
A :よく 釣れますか。
B :いいえ、 朝から 一匹も 釣れません。
A :魚が 釣れないと、( A )でしょ。
B :いいえ、 釣れなくても 十分 ( B )です。私(甲:として/にとって) 釣りの ( C )は 魚を 釣る こと(乙:から/より)、自然の 中で のんびりする ことに あるんです。
A :そうですかねぇ?
B :ええ、日曜日(丙:毎に/おきに) こうやって 釣りをするのが、私の 唯一の ( D )なんです。
(1) 甲~丙は正しい方を選んでください。
(2)(A)~(D)の中に入る適当なものはどれですか。
a. 楽しい
b. 楽しくない
c. 楽しく
d. 楽しさ
e. 楽しみ
(3) 以下のa~dの例文を読んで、1)2)の質問に答えてください。
b. 最近、よく 忘れ物を します。
c. まあ、よく 食べますねえ。
d. 難しい 問題なのに、よく できましたね。
e. よく 考えて、答えを 書きなさい。
1) a~dの例文 の中で、下線部の「よく」と同じ使い方のものはどれですか。
2) a~dの例文の中で、「しばしば」の意味で使われている「よく」はどれですか。
解答
1、甲=にとって 乙=より 丙=毎に
2、A=b B=a C=d D=e
3、1)=c 2)=b
「楽しさ」と「楽しみ」
「楽しさ」は「楽しい」の客観的な評価を表す名詞です。
同窓会の楽しさ
家族一緒の食事の楽しさ
「楽しみ」は「私にとって楽しいと感じられる事柄」なので、「娯楽・趣味」とか、「期待」とかの意味を表します。例えば、以下の例は「楽しさ」が使えません。
晩酌が唯一の楽しみだ。<趣味>
読書が私の楽しみです。<娯楽>
将来が楽しみです。 <期待>
「毎に」と「おきに」
下図は「毎に」と「おきに」の違いを表したものです。
<二駅毎にトイレがある>
毎に :○● ○● ○● ○●
<二駅おきにトイレがある>
おきに:○○ ● ○○ ● ○○
例えば「一週間毎に・一ヶ月毎に」は「毎週・毎月」、「一週間おきに・一ヶ月おきに」は「隔週・隔月」の意味になります。ただし、「一時間毎に(・おきに)」<時間>、「一メートル毎に(・おきに)」<距離>のように、連続したものを区切るときは違いは生じません。
なお、3)の「日曜日毎に」は「毎日曜日」と同義です。
「よく」の使い方
副詞「よく」の用法が問題ですが、「よく釣れますか」の「よく」は数量が多い、つまり、「たくさん」の意味で使われています。
それ以外にも「よく」にはいくつかの用法があります。例えば、・はうれしい感情を表す感嘆です。・は 回数が多いことを表す「しばしば」に相当します。・は相手をほめるときに使う「上手に/立派に」に相当する意味で使われています。また、・は「十分に」の意味で使われています。
例題15
A :毎年 この 川で 遊んで いて、( A )に はまって 溺れ死ぬ 人が 何人も います。
B :この 川の ( B )は どの(甲:くらい/ほど) あるんですか。
A :一番 ( C ) ところで 1・5メートルほどでしょう。
B :じゃ、それ(乙:くらい/ほど) ( D )ですね。
A :ええ、でも、流れが 急ですから、危ないんです。
(1)甲乙は正しい方を選んでください。
(2)(A)~(D)の中に入る適当なものはどれですか。
a. 深い
b. 深くない
c. 深さ
d. 深み
e. 深め
(3) 以下のa~dの例文を読んで、1)~3)の質問に答えてください。
a. 五千円ほど 貸して いただけないでしょうか。
b. 駅まで 2キロほど ある。
c. これほど 言っても わからないのか。
d. 十日ほど 留守に します。
e. 私は 40歳ほどから、 中国語の 勉強を 始めた。
1) a~dの中で、「ほど」の使い方が間違っているのはどれですか。
2) a~dの中で、「ぐらい」が使えないのはどれですか。
3) ・~・の中で、「ごろ」が使えるのはどれですか。
解答
1、甲=くらい 乙=ほど
2、A=d B=c C=a D=b
3、1)=e 2)=c 2)=e
「深さ」と「深み」
「深さ」は計測できる相対的な程度を表す名詞ですが、「深み」はこの会話では「深いところ」という意味で使われています。なお、「深み」は「芸の深み/味に深みがある」のように「深い水準・程度」を表すこともあります。
「ーみ」は「~ような感覚/気持ち/状態/要素/傾向/度合い/ところ/点」のように、その対象が持つ特徴を個別的に具体的に取り出して名詞化する接尾語で、この「ーみ」は数量や程度を計測する場合は使えません。
「どのくらい」と「どれほど」
「ほど」も数量を表す語について、「ぐらい」と同じように概数を表します。ただし、「ほど」は月日、日時や年齢などにはつきません。ちょうど、「ごろ」が使える場合に、「ほど」が使えないという関係にあります。
10円ぐらい(・ほど/×ごろ)
10冊ぐらい(・ほど/×ごろ)
10時間ぐらい(・ほど/×ごろ)
10時ぐらい(×ほど/・ごろ)
10歳ぐらい(×ほど/・ごろ)
なお、「こ・そ・あ・ど」と結びつくとき、「<この・その・あの・どの>+くらい」「<これ・それ・あれ・どれ>+ほど」となることを覚えておいてください。なお、「これほど/それほど/あれほど/どれほど」は、・のように「こんなに/そんなに/あんなに/どんなに」と同じ意味で使われるときがあり、そのときは「くらい」が使えません。
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