規制緩和によって台数が増え過ぎ、タクシー業者の経営が悪化していることから、国土交通省は、地域を指定してタクシーの台数を減らすことができる新たな制度を設ける方針を打ち出しました。 タクシー業界をめぐっては、2002年の規制緩和によって台数が増え過当競争になり、業者の経営が悪化した、と指摘されてきました。 国土交通省の審議会が示した答申案では、タクシーの台数が増えすぎた地域を「特定地域」に指定し、業者どうしが協議して台数を減らすことができるようにするものです。 国交省は、地域によって台数を減らしても「競争を阻害しない」と認定する制度を盛り込んだ法案を来年の通常国会に提出する方針ですが、利用者へのサービスなどの競争が進まなくなる、という批判も招きそうです。(05日10:08)