弾道ミサイル防衛システムの1つである地対空誘導弾=PAC-3が日本の自衛隊に初めて配備されることになり、30日朝早く、航空自衛隊の入間基地にミサイル発射機などが運び込まれました。
ミサイル発射装置やレーダー装置などを搭載した車両10台は、30日朝5時ごろ、入間基地に到着しました。
PAC-3は、北朝鮮のノドンなど短距離及び中距離弾道ミサイルに対する迎撃システムで、着弾直前の高度10数キロの上空で撃ち落すというものです。
当初、PAC-3は来年度に初めて配備される予定でしたが、去年7月の北朝鮮による弾道ミサイルの発射などを受けて、一部が前倒しで配備されることになったものです。
また、来年度中にはイージス艦「こんごう」に、大気圏外で弾道ミサイルを撃ち落す海上配備型の迎撃ミサイル=SM-3も搭載される予定で、これによって日本独自のミサイル防衛体制が整うことになります。(30日08:39)