ようやく示された福田総理の政治決断でしたが、なぜ今の時期の決断だったのでしょうか。
今回の決断の背景には、原告の思いに応えられなかった政府の対応に批判が高まったことや、最近の内閣支持率の急落への強い危機感があります。
先週、政府が示した修正案には、与党内からも、公明党の太田代表が「原告団の気持ちや心情を政府が十分に受け止めていない。率直に残念」と述べたほか、公明党幹部からは、「これでは支持率は立て直せない」と批判する声があがっていました。
23日の会見で、もう少し早く決断できなかったのかと問われた福田総理は、「今の司法行政の枠内で患者さん方に配慮した答えが出ないか、最後の最後まで苦労した。その前に準備をすることは難しかった」と釈明しましたが、対応が後手後手に回っている印象は否めません。(23日16:29)