アメリカ政府は経営再建がはかどっていない保険最大手のAIGに対し、400億ドルの公的資本を注入すると発表しました。保険会社への資本注入は初めてです。
アメリカ財務省は10日、AIGの優先株を400億ドル=およそ4兆円購入する形で、公的資本注入を行うことを正式に発表しました。
アメリカ政府は緊急経済安定化法に基づき銀行への公的資本注入を進めていますが、保険会社への注入は初めてで、金融システム安定に向け注入先を拡大しました。
また、AIGの損失が当初より膨らんでいるため、中央銀行であるFRBも緊急融資をさらに増やし、AIGへの公的支援はあわせて1525億ドルと、当初計画の倍近くとなりました。
AIGが10日に発表した7月から9月期の赤字額は、およそ245億ドル=2兆4000億円を超えています。(11日01:55)