イギリス北部の空港で30日、車が建物に突っ込み炎上したテロ事件で、イギリス警察はこれまでに5人を逮捕しました。テロの警戒度は最高レベルに引き上げられ、ブラウン首相は、国際テロ組織・アルカイダとの関連を指摘しました。
この事件は30日午後、グラスゴーにある空港のターミナルの建物にガソリンなどを積んだ四輪駆動車が突っ込み炎上したもので、利用客らが全員避難したほか、全便が一時欠航するなど影響がでました。車に乗っていた男2人が逮捕され、うち1人はやけどで重体です。
また、警察は前日にロンドンで起きたテロ未遂事件とも関連があるとして、別の場所でさらに3人を逮捕しました。2つの事件について警察は、「関連が濃厚である」と指摘しています。
事件を受けイギリス政府は、テロの警戒度を「いつあってもおかしくない」とする、5段階のうちの最高レベルに引き上げました。
首相はBBCとのインタビューで、「アルカイダ系のグループとの戦いに直面している」と指摘しました。
一方、アメリカは空港の警備強化や、イギリス行きの旅客機に乗り込む警備要員を増やすなど、警戒を強めています。(01日23:52)