APEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会合を前に、オーストラリアのシドニーでは、高校生や大学生らが反APECの抗議デモを行ないました。
シドニー市内中心部の公園では、平日にもかかわらず、多くの高校生や大学生が集まって、APECの抗議デモが行われています。
「僕はブッシュとハワードが大嫌いだから、学校を休んで来ました」「ブッシュ大統領は戦争犯罪人だわ」(参加した高校生は)
抗議デモは、地元の高校生などが中心となって行われ、アメリカやオーストラリアのイラクからの撤退や、地球温暖化問題の取り組みの改善などを訴え、「ストップ・ブッシュ」と書かれたプラカードなどを掲げながら、シドニー市内中心部をデモ行進しました。
一方、米豪首脳会談後のハワード首相との共同会見で、ブッシュ大統領は、シドニー市内が抗議活動に備えて厳戒態勢となっている事について、自分に原因があるとお詫びしました。
「残念ながら、そして明らかに一部の人たちが暴力的な抗議活動を望んでいるようですが、しかしながら、私のせいで不便をおかけしているならお詫びします」(ブッシュ大統領)
APEC会場周辺は、過激な抗議活動に備え3500人を超える警察官などが警備にあたっていますが、この日は過激な抗議活動による逮捕者などはなく、抗議デモは極めて平和的に行われました。(06日09:11)