中国製のおもちゃがアメリカでまたリコールです。アメリカの大手玩具メーカー、マテルは14日、バービー人形の一部など、安全性に問題が見つかった中国製の玩具、およそ1800万個を全世界で自主回収すると発表しました。
マテルが今回、自主回収する中国製の玩具は、塗装に基準値を超える鉛が含まれていたアニメ映画「カーズ」のキャラクター商品43万6000個と、強力な小型磁石が脱落して子供が誤って飲み込む恐れがある「バービーアンドターナープレイセット」など、1820万個です。
相次ぐ中国製玩具の回収に加え、今回、多くの子供に親しまれているバービー人形までが対象となったことで、親たちの不安はさらに広がっています。
「これからはもっと商品を確認するようになると思います。こうした自主回収が、マテルのような大きな会社で起こるとは思いませんでした」
「これからは幼児のための製品は、すべて注意深く確認しないといけませんね」(子供を持つ親は)
マテルは、すでに1日から子会社が販売した人気番組「セサミ・ストリート」のキャラクターなど、中国製玩具およそ150万個の自主回収を始めたばかり。この日は、新たな発表にあわせた形で、子供の安全を強調する広告を新聞に掲載するなど不安解消に必死です。
「私も親の一人ですから、子供の安全がいかに大事かはわかっています。しかし、完璧なチェックシステムというのはあり得ません。今後も他に問題が出てくるかもしれません」(マテル社CEO、ロバート・エカート氏)
磁石の誤飲による事故はこれまでにも数件起きていたことが明らかになっており、メーカーの安全管理の体制にも今後批判が集まりそうです。(15日08:26)