パレスチナ自治区で、イスラム原理主義組織「ハマス」を排除した非常事態内閣が発足したのを受け、アメリカ政府は18日、パレスチナ政府に対する直接援助をただちに再開することを明らかにしました。
「パレスチナ国家を分断しようとしたハマスの行為は受け入れられません。アメリカは、パレスチナの人々にとって、国はひとつであるべきだと考えます」(ライス国務長官)
アメリカのライス国務長官はこのように述べ、パレスチナ自治政府のアッバス議長がイスラム原理主義組織「ハマス」を排除して発足させた非常事態内閣に対し、アメリカの金融機関などとの取引を禁じた経済制裁を解除する他、人道支援や治安維持のための直接援助を再開することを明らかにしました。
ハマスを「テロ組織」とみなすアメリカは、去年1月の選挙で圧勝したハマスが主導する政権が発足して以来、EU=ヨーロッパ連合やイスラエルと共にパレスチナ自治政府への援助を凍結していました。(19日08:56)