「被告の兄弟子3人も被害者でかわいそう」、大相撲・時津風部屋で暴行を受けた力士が死亡した事件の裁判で、現在の時津風親方が法廷に立ち、被告の力士3人の情状酌量を求めました。
「親方は雲の上の存在。逆らうことは力士を辞めるくらいの覚悟がないと出来ない」(現・時津風親方の証言)
事件後、部屋を引き継いだ現在の時津風親方。相撲部屋独特の師弟関係を強調しながら、被告の兄弟子3人の情状酌量を求めました。
「3人も被害者だ」(現・時津風親方の証言)
事件は去年6月、時津風部屋の序ノ口力士・時太山こと斉藤俊さんが、当時の親方・山本順一被告や兄弟子3人から激しい暴行を受け、死亡したとされます。
7日の初公判で、検察側は当時の親方が自ら暴行を主導したと指摘しましたが、3人の弁護側証人として8日午後に法廷に立った現在の時津風親方も、親方に逆らうことはできず、兄弟子3人も被害者だと証言しました。
「3人の力士は斉藤君をしっかりさせてあげようという気持ちでやったと思う。斉藤君が亡くなったことは本当に申し訳ないと思う」(現・時津風親方の証言)
10日には、死亡した斉藤さんの父・正人さんが意見陳述をする予定です。(08日18:10)