核廃棄物処分場の候補地として、全国の自治体では初めて第一段階の調査が認可された高知県東洋町の町長が、5日、議会に辞職願いを提出しました。町長は出直し選挙で核廃施設についての民意を問うとしています。
核廃棄物処分場問題を巡って、東洋町では賛成・反対、双方の住民がそれぞれ組織を発足させていて、住民の間の亀裂も深まっています。こうした中、田嶋裕起町長は4日、辞職の意向を議会運営委員会の場で示しました。
町長は5日朝、議会に辞職願いを提出、5日の臨時議会で承認を得た上で、出直し選挙に臨み、改めて町民に信を問うとしています。
反対派の住民は、週明けにも町長のリコール運動を進める予定でしたが、住民の代表は「町長の辞職は想定内、対立候補も立てているので、これから選挙に向けて準備を進めたい」と話しています。(05日09:38)