さいたま市で山口剛彦さん夫婦が殺害された事件では、事件発生前後の状況が次第に明らかになってきています。 遺体発見から3日目となり、こちらでは殺害現場での犯人の行動を示す物証、そして山口さん夫婦の行動などが、徐々に明らかになってきました。 捜査本部の調べで、新たに、自宅の1階に広範囲にわたって犯人が土足で歩き回ったとみられる「足跡」、そして血痕がみつかりました。 捜査本部は、犯人が血の付いた刃物を持ったまま土足で家に上がり、その際に血が刃物から床に落ちたとみています。 また、夫婦の携帯電話の記録から、午後5時51分に山口さんが、買い物に出ていた美知子さんに電話をしていたこともわかりました。少なくともこの時間までは、美知子さんは帰宅していなかったことがわかります。 一方、近所の住民が午後6時50分頃、男性の「叫び声」を聞いていたことがわかりました。 「時計を見た時には午後6時50分くらいだった。男性が争うような、『おー』とか『わー』とか」(近所の住民) 捜査本部は犯行時間の特定を進めるともに、不審人物を見た人がいないかどうか調べています。(20日11:11)