平成15年11月に経営が破たんして一時国有化された足利銀行は、国が選定した経営陣の下で経営の建て直しを進めており、21日発表したことし3月期の決算では、本業のもうけにあたる業務純益が計画の428億円に対して465億円になるとともに、不良債権比率も計画の6%台に対して5.6%にまで低下するなど、目標を上回る業績を達成しました。金融庁は去年9月から足利銀行の受け皿となる金融機関を選ぶ作業を進め、現在は地方銀行が中心になった連合など複数のグループが提出した事業計画について審査を行っていますが、今回の決算発表を受けて、受け皿機関を選ぶ環境が整ったとしています。このため、金融庁は今後、受け皿となる候補を数社程度に絞り込んだうえで買い取り価格の提示を求め、ことし秋をめどに最終的に受け皿となる金融機関を決める方針です。
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