北海道の食肉加工会社「ミートホープ」が故意に偽造した商品で、取引先からの苦情の処理に対応するため、製造ミスを前提とした損害保険を結び、保険金を請求していた疑いがあることがわかりました。
「不正な商品でも返品回収して、保険が使えれば被害は少なくて済む」(告発した元社員)
ミート社の不正を告発した元社員によりますと、ミート社は損害保険に加入し、取引先から苦情があると、製造ミスを理由に保険金を受け取っていました。
97年に、冷凍ビーフカレー用に出荷した肉にラム肉が混ざっていたとして取引先からクレームを受けた際に、千歳の保険代理店から、およそ300万円の損害補償金を受け取り、その後、商品を転売したということです。
保険代理店は「故意に偽装したのであれば、責任をとってほしい」と話しています。(26日03:33)