今週末にワシントンで行われる予定のいわゆる金融サミットを前に、アメリカのブッシュ大統領が「政府の介入は万能薬ではない」などと述べ、金融機関などへの規制強化論をけん制しました。
「政府の介入は万能薬ではないということを認識しなければなりません。市場への政府の関与が小さすぎることではなく、大きすぎる方が経済繁栄の脅威であることは歴史が示しています」(アメリカブッシュ大統領)
13日、ニューヨークで講演したブッシュ大統領は、20か国の首脳が参加する金融サミットでは、金融危機の再発防止にむけて市場や金融機関への規制のあり方が討議されるとしながらも、ヨーロッパなどが規制強化を重視していることをけん制しました。
また、ブッシュ大統領は、「ヨーロッパ諸国では、住宅ローン市場に対する規制がアメリカよりはるかに多かったが、結果はほとんど同じだった」とも述べ、自由な市場と資本主義が繁栄を導くと強調しました。
その上で、15日に行われる金融サミットの議題として、危機の原因、対策の効果のほか、規制改革の原則と行動計画の策定などをあげました。(14日08:50)