エジプトの観光都市アレクサンドリアで24日朝、12階建てのアパートが倒壊し、少なくとも5人が死亡、20人が行方不明になっています。エジプトではビルの倒壊が後を絶たず、問題となっています。
閑静な住宅地にあるビルが突然、跡形もなく崩れました。このがれきの中には、今も多くの住民が生き埋めになっています。
倒壊したのは12階建てのアパートで、18家族、50人近くが入居していました。現地当局などによりますと、これまでに4歳の女の子を含む、少なくとも5人が死亡、20人近くが倒壊したコンクリートなどの下敷きになっていると見られています。
「眠っていたらベッドが揺れました。てっきりテロだと思いました」「たくさんの人がまだ下敷きになっています。みんな外出していて無事だったらいいのに」(住民は)
倒壊したビルはもともと7階建てでしたが、違法に建て増しされており、当局の改善命令に従っていませんでした。エジプトではこうした違法なビルが乱立しており、毎年のようにビルの倒壊による死傷者が続出しています。
行政側も違法改築などに歯止めをかける具体的な対策を打ち出せておらず、自分の住んでいる建物が倒壊するのではという住民の懸念は深刻化する一方です。(25日08:58)