食品の安全が大きな問題となっている中国で、庶民的な食べ物、肉まんの材料を偽装していたことがわかりました。
これは、中国中央テレビが北京の露店に売られている肉まんの製造業者を取材し、11日に放送したものです。肉まんの中には、本来は食べられない材料が入っていました。
(何がはいってるんですか?)
「段ボールですよ」(業者)
(調理すると見分けがつかない?)
「普通はわからないでしょうね」
(どんな効果があるんです?)
「コストが低くなるね」
中に入れられていたのは使用済みの段ボール。しかも、固さや見た目を肉に似せるため、工業用の劇物カセイソーダに浸しています。肉まんの中身は6割がこの段ボールで、本物の肉はわずか4割。これを刻んで煮込み具にしていました。
(食べてもわからないんですか?)
「ほとんどの人が分からないでしょう」(業者)
(どんな人が買いますか?)
「近所の人とか、市場の人とか」
(自分で食べますか?)
「食べませんよ」
近所の人が買ったり、市場の人が仕入れていったということですが、業者は「自分は食べない」と話しています。中国中央テレビでは、取材の後、地元警察に通報したということですが、この偽装肉まんが、どのくらいの期間、販売されていたのかや、輸出されていたかどうかなど、詳しいことはわかっていません。(12日11:01)