国内で最悪となる5人の死者を出した福井県の美浜原発事故で、福井県警は26日午後、業務上過失致死傷の疑いで、関西電力の当時の幹部ら6人を書類送検します。
2004年8月、関西電力・美浜原発3号機では、薄くなった配管が破裂し、高温の蒸気を浴びた下請会社の作業員5人が死亡、6人が重軽傷を負いました。
これまでの調べでは、配管は運転開始以来、1度も点検されず、当時の若狭支社の幹部ら6人は、事故の前の月に、ほかの原発で配管が国の基準を下回る厚さにまで減っていたことを知っていたにもかかわらず、定期点検を先送りし、事故を招いた疑いが持たれています。
福井県警は26日午後、旧若狭支社のチーフマネージャーら当時の幹部6人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検します。(26日11:40)