暫定税率の期限が切れてから1週間が過ぎ、レギュラーガソリンの全国平均の価格はおよそ22円、暫定税率分に近い幅まで値下がりが進みました。一体いくらで売ったらいいのか。ガソリンスタンド業者からは悲鳴が聞こえてきます。
岩手県洋野町。青森との県境にあるこの小さな町にも、ガソリン値下げの波が押し寄せました。
町内にある従業員3人だけの個人経営のガソリンスタンド「八木石油商事」。今月1日にレギュラーガソリンを8円値下げしましたが、それでも客足が減ってしまったといいます。
理由は、隣りの町にありました。30キロ先の八戸市では、想像を超えるペースで値下げ競争が始まっていたのです。
「せっかく来てくれるお客さんに、よそと20円も違うような価格では売れないですし・・・」(八木石油商事吹切功一社長)
結局、段階を追って価格を下げ続け、3月末よりも22円値下げしました。値下げによる赤字の拡大に加え、原油高で仕入れのコストが先月に比べ5円ほど上昇したことで、負担が重なっています。地域の「なじみ客」をこれ以上奪われないためにも、赤字で売り続けなければならない状況です。
「ガソリンで商売しているのに、ガソリンで赤字になるというのはちょっと考えられない」(八木石油商事吹切功一社長)
今週7日時点のレギュラーガソリンの全国平均の販売価格は、3月末に比べて22円近くまで値下がりが進みました。ただ、スタンド業界からは、「いくらで売ったらいいのか分からない」という悲鳴が上がっています。
首都圏にある価格競争の激戦区、千葉県八千代市。税率が下がってから最初の週末を迎えましたが、東和興産・三角町SSの店長は「かなり暇ですね」と話します。
このスタンドは、今月1日の段階では値下げを見送りました。しかし、周辺のライバル店が軒並み1日から121円近くまで値下げしたため、2日からは採算ラインぎりぎりの130円に価格を下げました。
「あの(120円台)価格は、我々にすれば、どういうふうに値段を出しているのか?としか言いようがない」(三角町SS高橋孝店長)
赤字を避けるためにライバル店のように120円台まで下げきれず、今月に入ってから客足は3割の落ち込み。価格を下げれば損がふくらみ、下げなければ客は離れる、という八方塞がりに陥っています。行き過ぎた競争は業界の体力を奪いつつあります。
3月末で廃業したスタンド「川嶋石油」。去年から続く原油高で、売上のうち5%程度に過ぎない利益を削ってきた末に、値下げ競争に参加することをあきらめました。
「自分で価格を決められないのが、この業界の商売」(川嶋勝男さん)
原油高が負担となっているさなかの、なだれを打つような値下げ競争。
「暫定税率が復活してからも、それをそのまま転嫁できるか問題。(暫定税率が)復活しても、かぶるのは業者になる」(八木石油商事吹切功一社長)
今度はいつ頃いくら位値上げしたらいいのか、という難問が待っています。(09日16:45)
以上是日本留学网https://riben.liuxuequn.com/exam/日语组小编整理的2011年03月日语能力测试的《『日语阅读』经济:値下げ競争にスタンド業者が悲鳴》文章,恭祝大家考试顺利通过!