原発事故による影響などを調査していたＩＡＥＡ＝国際原子力機関が、避難区域ではない地点で放射性物質が基準を上回ったと指摘したことについて、原子力安全委員会は、日本側の基準について説明し、避難区域の設定は妥当だとの見解を示しました。
各地で土壌に含まれる放射性物質を調査したＩＡＥＡは、福島第一原発から４０キロ離れた飯舘村で、ＩＡＥＡが定めた避難の基準を超える放射性物質を検出したとして、状況を注視する必要があると指摘しています。
これを受け原子力安全委員会は、飯舘村が避難区域に含まれていないことについて、日本での放射性物質の測定方法や基準を説明しました。
「我々としては空間線量率を測っています。それから空気中のダストの濃度を測っています。ＩＡＥＡが今やられているのは、草の上に落ちている表面の濃度をみて、そこから判断されております。我々が測っている値の方が、人体に対する影響については、より正確な値」（原子力安全委員会の会見）
原子力安全委員会はこのように説明したうえで、避難区域の設定は妥当だとの見解を示しました。
また、原子力安全保安院も飯舘村の住民の被ばく量について試算を公表、最も放射線量の高い地点でも、累積した被ばく量が避難基準となる５０ミリシーベルトの半分以下にとどまっているということです。（01日05:12）
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