今月20日に就任するアメリカのオバマ次期大統領が4日、歴代の大統領としては異例の早さでワシントンに引っ越しました。 4日の夜、ワシントン入りしたオバマ次期大統領。一家の仮の住まいとなるのは、ホワイトハウスの目と鼻の先にある老舗ホテルのスウィートルームです。 当選以来、地元シカゴで政権移行に向けた準備を行ってきたオバマ氏ですが、10歳と7歳の2人の娘が編入するワシントン市内の小学校の授業が5日から始まるのにあわせて、歴代の大統領より一足早くワシントンに引っ越すことになりました。 年末から2週間近く、故郷ハワイで休暇を楽しみましたが、その間にパレスチナ紛争が再び悪化し、就任早々から頭の痛い問題となりそうです。 また、経済対策で要のひとりとなる商務長官に指名していたリチャードソン・ニューメキシコ州知事が、4日になって、州政府と取引企業との癒着が捜査の対象となっていることを理由に指名を辞退し、新年早々、出鼻をくじかれた形となりました。 5日月曜日には、民主、共和両党の議会指導部と景気対策をめぐる本格的な協議に入るオバマ氏。今月20日の就任式まで、そして、その先も息つく間もない日々が待ち構えています。(05日11:10)