北朝鮮に対する金融制裁の全面解除に関連し、アメリカ国内では北朝鮮に譲歩しすぎているとの批判の声も出ていますが、財務省のリービー次官は、全体的な目的は果たしたと反論しました。
「我々がしてきたことは、BDA(バンコ・デルタ・アジア)のように違法行為に手を貸せば、重大な結果を招くということを示したのです」(アメリカリービー財務次官)
テロや金融犯罪の責任者を務めるリービー次官は21日、記者団に対し、BDA=バンコ・デルタ・アジアがアメリカの金融機関との取り引きを禁止されたことで、金融犯罪に対して強いメッセージを送ることが出来たと強調しました。
ただ、アメリカ国内の対北朝鮮強硬派からは、金融制裁を全面解除したことに不満の声が上がっていて、核問題の協議が進展しない場合は、政府の対応に対する批判が更に強まることも予想されます。(22日03:49)