自民党の中川幹事長は、政府と日銀が金融政策の決定に先立ち、目標を共有すべきとの考えを強調しました。
「みなさんの選んだ政府、それがしっかりと舵取りをしていくものであって、その経済政策はその一環である日銀の金融政策である。(政府と日銀は)政策目標だけはしっかり共通にして、共有してもらいたい」(自民党中川秀直幹事長)
講演で中川幹事長はこのように述べたうえで、政府と日銀が経済政策目標を共有するよう、政府の経済財政諮問会議で議論すべきとの考えを示しました。
先週の日銀の政策決定会合をめぐっては、中川氏をはじめとして、政府・与党内から利上げをけん制する発言が相次いでいたため、日銀が利上げの見送りを決めた際、「政治的な圧力に屈した」との批判が出ていました。
このため中川幹事長は、圧力をかけるようなことは「一言も言っていない」と反論するとともに、今後の政策決定の際に同じような批判が起こらないためにも、政府と日銀とが事前に政策目標を共有する必要性を強調したものとみられます。(22日02:46)