東京・秋葉原の無差別殺傷事件で逮捕された男が、警視庁の調べに対し、「派遣先の工場をリストラされると一旦、通告された上、自分のツナギがなくなったことが一つの引き金になった」と供述していることが新たにわかりました。
殺人未遂の現行犯で逮捕された加藤智大容疑者(25)は、派遣先の静岡県裾野市の自動車部品工場から、今月いっぱいでの解雇を告げられていました。
工場側は今月に入り解雇を撤回し、雇用契約を延長しましたが、調べに対し、加藤容疑者が「派遣先の工場をリストラされると一旦、通告された上、自分のツナギがなくなったことが一つの引き金になった」と供述していることが新たにわかりました。
また、加藤容疑者は去年の1月から9月まで、地元・青森の運送会社でアルバイトとして2トントラックの運転手をしていましたが、この時の会社側の待遇について、同僚らに不満を漏らしていたこともわかりました。
加藤容疑者は職を転々としていましたが、いずれも長続きせず、こうしたことから不満を募らせていったものと見られています。
一方、加藤容疑者は「携帯は自分の生活の一部のようなもので、その都度書き込んでいた」、また、犯行予告については「犯行を誰かに止めて欲しかった」とも供述しています。
また、加藤容疑者は「会社が悪い、親が悪い、社会が悪い」などと、責任を転嫁するような供述もしていて、警視庁はさらに動機を追及しています。(12日11:22)
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