ワシントンで開かれていた初めての金融サミットは、ブッシュ大統領が「首脳宣言」を発表し、閉幕しました。アメリカが消極的だった金融面での規制強化も盛り込まれました。 「このサミットの成果の一つは、21世紀の現状に我々の金融システムを適合させるため、原則を確立し、具体的に行動を取ったことです」(アメリカブッシュ大統領) 「首脳宣言」では、まず、世界的な景気刺激のために、各国が今後も状況に応じ財政措置をとることを確認しました。 焦点となっていた金融機関への規制については、「すべての市場・商品・参加者に対して、健全な規制を拡大する」という表現で、規制強化を主張したヨーロッパと、それに慎重なアメリカとの折り合いをつけました。 具体的には、複雑な金融商品の情報開示拡大や監督当局の国際的な連携強化などを挙げたうえで、今後取り組むべき行動計画も策定しました。 そして、これら改革の実施状況を検証するため、来年4月末までに、再び金融サミットを開催することになりました。(16日16:31)