世界遺産に登録された遺跡周辺の領有権をめぐって対立が続いているタイとカンボジアの国境で、15日、再び銃撃戦が起き、2人が死亡しました。
銃撃戦があったのはタイとカンボジアの国境にあるヒンズー教の寺院遺跡「プレアビヒア」周辺で、15日午後、警備していたタイ軍とカンボジア軍の間で銃撃戦となりました。
現場付近での銃撃戦は今月3日に続いて2回目ですが、お互いに相手側が先に攻撃を仕掛けたと主張しています。
この銃撃戦でカンボジア軍兵士2人が死亡したほか、タイ軍の兵士5人が負傷しました。
両国の間では、「プレアビヒア」の世界遺産登録を発端に、今年7月から領有権問題が浮上しています。今月13日にはタイの外相がプノンペンを訪問し、カンボジアのフン・セン首相らと対応を協議しましたが物別れに終わり、緊張が高まっていました。(15日23:32)