飲酒運転で幼い子ども3人を死亡させた罪に問われた福岡市の元職員の男に対し、福岡高裁は15日、危険運転致死傷などの罪で懲役20年の判決を言い渡しました。 判決が言い渡された瞬間、遺族の大上さん夫妻は目を大きく見開き、「自分たちの思いが届いた」と嗚咽を漏らし、涙を流していました。 福岡市の職員だった今林大被告は2006年、飲酒運転の上、大上哲央さんの車に追突し、幼い子ども3人を死亡させたとして危険運転致死傷などの罪に問われました。 しかし、一審の福岡地裁は業務上過失致死傷罪で懲役7年6か月を言い渡していました。 15日の控訴審判決で福岡高裁は、アルコールの影響で正常な運転が困難だったとして一審判決を破棄、危険運転致死傷などの罪で懲役20年の判決を言い渡しました。 「きちんと裁かれたんだと受け止めて言葉にならないぐらい、胸にこみ上げてくるものがあって」(大上かおりさん) 一方、今林被告の弁護人は「到底納得できない判決で上告したい」と話しています。(15日11:42)