格付け会社のムーディーズ・ジャパンは２０日、東京電力の長期格付けを従来の「Ｂａａ３」から投機的水準である「Ｂ１」へ４段階引き下げたと発表しました。
今回の格付けについてムーディーズは、政府の支援策で東電の債権者に損失負担を求める動きがあることをなどを反映させたとしています。
さらにムーディーズは、政府が国会に提出した「原子力損害賠償支援機構法案」に関して、「万が一、可決されないことがあれば格付けはさらに下がるだろう」と指摘、引き続き格下げの方向で見直しを進めるとしています。
これまでの格付け「Ｂａａ３」は投資適格では最低水準でしたが、「Ｂ１」はさらに４段階下の「投機的水準」とされ、全部で２１段階の格付けのうち上から１４番目となります。
東電の長期会社格付けに関しては、アメリカの格付け会社＝スタンダード・アンド・プアーズも先月３０日、「ＢＢＢ」から投機的水準の「Ｂ＋」へと５段階引き下げています。（20日19:52）
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