ヨーロッパの債務危機について話し合う緊急のＥＵ首脳会議が、先週末に続いて開かれました。ギリシャの支援や、欧州金融安定化基金の再拡充について、具体的な方策で合意に達するかどうかは微妙な情勢です。
ロイター通信によりますと、ユーロ圏の国が財政危機に陥った際に救済するＥＦＳＦ＝欧州金融安定化基金をどのようにして再び拡充するかについては、特別目的投資機関を設立して広く投資を受ける、財政危機の国の新規国債にＥＦＳＦが部分的な保証をつけるといった案が検討されていますが、結論に達しない見込みです。
また、ギリシャ支援については、ギリシャ国債を保有している民間の金融機関に債権の一部を放棄するよう求めることが決まっていますが、この割合についても合意が難しいとみられます。
ヨーロッパの銀行の資本増強については、来年６月までに自己資本比率を９％まで高めるよう求めることで一致しました。（27日05:13）
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