アメリカ海兵隊が年内に沖縄の普天間基地に配備する計画の最新鋭輸送機「オスプレイ」が公開されました。沖縄では、このオスプレイ配備をめぐって問題も浮上しています。
アメリカ・サンディエゴの海兵隊ミラマー基地。翼が独特の形状をした飛行機が並んでいます。
「こちらが最新鋭輸送機のオスプレイです。大きなプロペラを持った翼が角度を変えながら、上昇したり、水平飛行したりするということです」（記者）
オスプレイは、垂直に離着陸できるヘリコプターと速いスピードで遠くまで飛べる固定翼機の機能を併せ持つ新型の輸送機です。
「一気に上昇した後、翼を地面と同じ水平方向にして飛行機のように飛んでいます」（記者）
翼の角度を変えながら飛ぶオスプレイ。海兵隊は年末頃までに普天間に１２機配備する計画です。そのオスプレイについて、沖縄では、ある問題が浮上しています。
先月、国が沖縄県に提出した普天間の辺野古沖移設に向けた環境影響評価書。その中で、オスプレイの飛行によって起きる低周波音が防衛省の基準を超えると予測されているのです。１９日、その評価書を専門家が協議する県の審査会が初めて開かれ、懸念の声が上がりました。
「低周波音は人間の耳に聞こえない音。感知できないが気分が悪いとか頭が痛いとか苦情があったら・・・」
オスプレイに搭乗した沖縄選出の国民新党、下地幹事長は・・・。
「非常に性能のいい飛行機という感じ。騒音の問題がありますから、（配備までに）工夫が必要な部分は提案していきたい」（国民新党下地幹郎幹事長【沖縄選出】）
アメリカ軍は、ヘリのように飛び立てば滑走路を使わずに済むため、騒音問題も改善できるとしています。
「沖縄の人々は、オスプレイが日米同盟に多くの利益をもたらすことを正確に知らされるべきだ」（ブレント・ライファー中佐）
来月、騒音についての詳しいデータを公表するということで、配備を前に環境問題をクリアできるかどうかが焦点となりそうです。（20日18:14）
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