横浜市の美容外科の診療所が診療報酬の不正請求をしていた疑いが強まったとして、警察は、旧厚生省の元職員で、この診療所の医師ら3人を逮捕しました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、横浜市の美容外科診療所「菅谷クリニック」の医師で、診療所を経営する医療法人「天道会」の理事長、菅谷良男容疑者(58)ら3人です。 調べによりますと、菅谷容疑者らは2004年からのおよそ2年間に、30代の男性の入れ墨を除去する際、健康保険の適用がないレーザー治療をしただけにもかかわらず、別の病名をつけて保険診療を装い、およそ110万円の診療報酬を不正に請求し、だましとった疑いがもたれています。 菅谷容疑者はかつて厚生省に勤務し、診療報酬の不正を監視する部署にも在籍していました。調べに対し、菅谷容疑者は容疑を否認していますが、逮捕前、JNNの取材に対し、次のように話していました。 「開業して以来、今まで、やっていないものを請求したということは一度もない」(菅谷容疑者) 警察は菅谷容疑者を追及するとともに、1日、「天道会」の事務所など関係先の家宅捜索を行い、不正の実態解明を進める方針です。(01日03:25)