海外市場の流れを受けて、東京市場でも円高・ドル安が急速に進み、一時、1ドル=88円台をつけました。一方、株価は小幅な値上がりにとどまっています。 17日午前の東京外国為替市場は、アメリカの政策金利がおよそ15年ぶりに日本の政策金利を下回ったことを受けて、金利の低いドルを売って円を買う動きが加速しました。円相場は一時、前日に比べ1円50銭以上、値上がりし、1ドル=88円台をつけました。 「金曜日の(日銀の)決定会合では、利下げ、ゼロ金利も視野に入っている。急速な円高に対しては為替介入も辞さないということも考えられる」(三菱UFJ信託銀行・井上英明さん) 一方、株式市場は、アメリカの株高を受けて値上がりで取引が始まりましたが、急激な円高は自動車や電機など輸出産業の業績をさらに悪化させるとの警戒感が拡がり、伸び悩んでいます。 日経平均株価は前日に比べて91円ほど高い8659円16銭で午前の取引を終えました。市場では、日銀が18日から始まる政策決定会合で、アメリカに続き利下げに踏み切るかに注目しています。(17日11:19)